秋の強風釣行INとっとパーク小島

アジ

秋は絶好の釣りシーズンだ。

何を狙うか?どこに行こうか?

前日まで迷っていたのだが、タチウオの浮き釣りがしたいという想いが強く、仕事が休みの日の前日夜中から朝にかけてタチウオの浮き釣りをメインに、明け方にハマチなど2,3匹おみやげに釣って帰るというプランを立てた。

私の脳内では完璧な予定だった。

しかし当日、このプランは跡形もなくなり無残な結果となってしまった。

反省の備忘録として、また私と同じように迷走する方が現れないようにと思い、一応釣行記を書くことにした。

強風で真夜中の加太大波止はただただ怖かった

0時くらいにフィッシングMAX泉大津でタチウオのえさ(きびなご)を買い、和歌山最北の釣り場、加太を目指すべくひたすら下道を走る。

加太の大波止なら私のプランであるタチウオ→ハマチという完璧なリレーを完成させられると思ったからだ。

夜中の2時ごろに加太に到着し、意気揚々と車を降りてみると思いの外風が強い。

長い波止の先端まで行こうと歩いていると、先端に着くまでもなく沖からの風が襲ってくる。

平日の夜中でほとんど人もいない。

加太の暗くて長大な波止の人を寄せ付けない雰囲気に圧倒され、私は呆然と立ちすくんでいた。

真っ暗で怖いし寂しいし強風で釣りづらい。

さっきまであれだけワクワクしていたのに、いざ加太に着いて暗闇にそびえ立つ巨大な人口建造物は私を拒んでいるような気さえしてきた。

これは・・・釣りどころではない・・・。

撤退だ!

逃げるように車に乗り込み行先も決めないまま走り出したのだった。

小島漁港で夜中にアジを釣る

これからどうするか?

タチウオを釣りたいところだが、この辺りはどこに行っても風速7~8メートルの沖からの強風が吹いている。

どうしてもタチウオを釣りたいなら泉大津まで戻った方が風もマシになるだろうし、風を背中から受ける場所もある。

なぎさ公園なんか良さそうだ。

そうだ!それがいい!誰か人もいるだろうから寂しくなさそうだ。

そう思って車を走らせていると左手に明るい漁港が見えた。

小島漁港と書いてある。

何となく入ってみると数人の釣り人がサビキでアジを釣っている。

小島漁港は夜なかでも人がいるし、何より明るい。

釣っている人たちもポロポロと飽きない程度にアジが釣れていて楽しそうだ。

ちょっと竿を出してみるか?と思い、私もアジ釣りに参戦。

釣れたアジは明け方に飲ませ釣りのエサにしようとブクブク付きのクーラーに入れて生かしておくことにした。

ふと時間を見ると明け方4時前だ。

今から南大阪まで帰ってもタチウオ浮き釣りをする時間はあまり残されていない。

それならいっその事、釣れたアジを持ってとっとパークに乗り込んでブリでも釣ってやろうかと考えるに至った。

完全に迷走しているのだが、この時はまだ釣れる気しかしていない。

強風のとっとパーク小島!釣果はどうなった?

5時前にはとっとパークの駐車場に着いたが、すでに30人くらい並んでいる。

とっとパーク小島の開園は6時で、先頭の人から順に入場していく。

私は飲ませ釣りがメインなので横に人がいない場所が良いと思い、デッキ下の 和歌山側で左隣には人が入れなくなっている所 に釣り座を構える。

夜中に釣ったアジをセットして飲ませ釣りのスタートだ。

さあ来い!と意気込んではみたが、ウキには反応はなし。

そこで一応持って来ていたエギングロッドに3号のエギを結んでバーチカルに落としてシャクリを入れてはフォール。

ウキを見ながらエギをダートさせてはフォールを繰り返していると何だか重い!?

グリグリとリールを巻いて上がってきたのはコウイカだった。

コウイカはスミイカとも呼ばれるほど盛大に墨をまき散らすイカだが、釣れたイカも例外ではなくクーラーの周辺に墨を吐かれてしまった。

アオリイカが良かったのだが贅沢を言ってはいられない。

コウイカも立派な釣果だ。

もしかしたらこの1ハイで終わるかもしれない。

そんなことを思っていたら本当にそうなってしまった。

結局とっとパークの魚は飲ませ釣りには全く反応はなかった。

「飲ませ釣りは日中でも十分可能性はある!」

といつもK兄いに言われていたが、10時くらいが私には限界だった。

とっとパークでの釣果はコウイカのみ。

小島漁港で釣れたアジが10匹とコウイカ1ハイが本日の釣果だった。

のませ釣り延長戦?

とっとパークを後にして帰路についたのだが、どうも不完全燃焼だ。

場所を変えれば釣れるのではないか?

あきらめの悪い私は少しだけ車横付けのできる波止(地蔵浜という場所)に寄って延長戦をしみたがやっぱりダメだった。

12時になり、お腹も空いたので今度こそ帰ることにした。

初めからこの場所に来てタチウオを狙っていれば何匹かは釣れたのだろうか。

和歌山まで行っては戻り、釣り公園に行ったり、その度に狙う魚がコロコロと変わるというなんとも腰の座らない釣行だった。

「二兎を追うもの一兔も得ず」とはこのことだ。

次はきちんと狙う魚と場所を絞った釣行にしたいと思う。

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