ハネの荒食い?秋の地蔵浜でエビ撒き釣り

ハネ

しばらく釣りに行っていないと無性に海が見たくなる。

今年の大阪湾の秋は例年より多く青物が釣れていて、人によっては爆釣体験をした人もいるだろう。

うらやましい限りだが、11月半ばとなると青物はなかなか厳しくなってくる。

タチウオはまだまだ釣れるだろうが、最近は徹夜で釣りをすると1週間くらい身体がおかしくなるので今回はやめておく。

そんな訳で他に釣り物はないか?と思っていたところに大津川でシーバスの釣果があると聞いた。

シーバスはルアーフィッシングをする人の呼び名であって、餌釣りをする人にとってはシーバス=ハネ、スズキだ。

そうか!秋のハネは元気で活性も高いのだ。

しかも春に比べて餌をよく食べているために引きも強い。

という訳でエビ撒き釣りでハネを狙うことにした。

D君に声をかけると一発OKだった。

彼も魚の引きに飢えていたのだろう。

後でD君に聞いたのだが、D君は岸和田一文字に2回ほど飲ませ釣りに行ったがアタリもカスリもしなかったそうだ。

場所をどこにしようか迷ったが、行ったことのある場所が良いと思い、地蔵浜に決定した。

これから南大阪でシラサエビを買うならここがお勧め

南大阪でエビ撒き釣りをする時に私は必ず片岡釣りえさ店を利用していた。

だが残念ながら片岡釣りえさ店は閉店してしまった。

なんでも長年お店をやってきたおばあちゃんが身体を悪くしたそうで、店を続けることができなくなったらしい。

とても残念だ。

いつもエビを買うと、「これ持って行き!」と言って、熱々のコーヒーをくれたものだ。

ゆでたまごをもらったこともある。

昼時に行くと、「ごはん食べていくか?」と言ってくれたこともある。

今はもう暗くて狭くてネコのいた片岡釣りえさ店のあった場所はキレイに整理されていて、お店の面影はない。

それほど親しくしていた訳ではなかったが、少し悲しくなってしまった。

フィッシングベイトイズミというお店

片岡釣りえさ店から道路を挟んだ少し北側に「フィッシングベイトイズミ」という釣りエサ店がある。

私は今回初めて利用した。

フィッシングマックスでエビを買うテもあるが、質、量ともにイマイチだし、おまけもしてくれない。

フィッシングベイトイズミはどうだろうか?

6時ごろに行くと店のおっちゃんがいた。

「エビ2,000円分ください」と言って、エビクーラーを出すと、愛想よく「2,000円ね」と言って奥にあるエビの水槽の方へ行った。

果たしてどれくらいのエビを入れてくれるのだろう?

マックスと同じレベルだったら失望だが、逆にめちゃくちゃ入れてくれるかもしれない。

もしめちゃくちゃ入れてくれたとしたら、D君はそれほどエビを買う必要はないかもしれない。

私がじゃんじゃん撒いて、2人で釣れば良い。

奥ではおっちゃんがマスですくったエビを私のエビクーラーに入れているが、

「え?まだ入れるん?」

というくらい何度もマスでエビを入れている。

入れてくれたクーラーを開けるとクーラーの底がエビで全く見えない。

こ、これはスゴイ量だ・・・。

D君はもうエビを買う必要はないだろう。

私はD君に目くばせをした次の瞬間、D君は

「エビ2,000円分で」

と言った。

2人のエビはかなりの量になった。

D君は「これでジャンジャンエビを撒けますね~」

とご機嫌だ。

確かにそうだ。

心置きなくエビを撒いて、ハネ爆釣は間違いなし。

これからはフィッシングベイトイズミでエビを買おうと心に決めた。

釣りエサを買うならあなたにもお勧めしたいエサ屋さんだ。

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地蔵浜の名物登場!

今日は大潮で、満潮は7時半くらい。

釣り開始は6時半くらいから。

エビを撒きながら仕掛けを作る。

この時間が私は好きだ。

わくわくが止まらない。

早くウキを浮かべたいし、ウキが引き込まれるのを見たい。

この日の地蔵浜の潮は右から左にゆっくり流れていて風はほとんどない。

イイ感じでしばらく仕掛けを流していると、数投目にアタリが出た。

アワセを入れたが素針。

なんどか素針を引いたがやっと1匹目がかかった。

釣れたのはたも網の必要のない可愛いセイゴ。

でも1匹は1匹で素直に嬉しい。

その後はアタリが出たり、素針を引いたりしながら2人で釣りを楽しんでいた時に魚屋のおじさんがやってきた。

地元の魚屋おじさんから聞いたサルのエサ取りの話

地蔵浜で釣りをしていると次々とおっちゃんがやってくる。

ある人は「釣れているか~」と聞いてきたり、ある人は無言で海を見つめていたりと、おっちゃんによって色々だ。

来るまで乗り付けてくる人もいれば、自転車に乗ってフラフラとやってくる人もいる。

今回の魚屋おじさんは気づくと私の横に立っていて、私のウキを見ている。

一目で魚屋と分かるいで立ちだ。

「おはようございます」と言うと笑いながら

「どや~?」と話しかけてくれた。

ここに来るおっちゃんは皆近所の釣り好きおじさんなのだが、今回の魚屋はハネ釣りの名人級(自称)らしい。

「ワシ、仕事が魚屋やねんけど、魚釣りが好きでな~ガハハハ!魚ばっかりやな!」

私はこんなおっちゃんが好きだ。

地元のおっちゃんは色々と情報をくれるのだ。

色々と聞いたので、これから地蔵浜でハネ釣りをする人は参考になるかもしれないと思いまとめてみた。

  • 秋はエサ取りが多い
  • 船の下から魚が出てくる
  • 船の際までウキを流せ
  • 差しエサは小さいエビ
  • ハリスは1.2号
  • ウキは0号(自作?)
  • 早朝は小型が多い
  • 10時頃にデカいのが来る
  • エサ取りのアタリがなくなったらチャンス
  • 潮の動き出しはチャンス
  • ここ(地蔵浜)は潮があっちに行ったりこっちに行ったり
  • 底は3.5ヒロ

中でもおっちゃんの「猿のエサ取り」理論には感心した。

おっちゃんの話はこうだ

「猿山で猿にエサあげるやろ?

そしたら子ザルがいっぱい寄ってきて、奪い合ってエサ食べるやろ?

その後にボス猿が来たらどうなると思う?

子ザルはボス猿が来たらワーって逃げていくんや。

ほんで悠々とボス猿がエサを食べるんや。

これ、魚も一緒やで。」

なるほど!

小魚が釣れなくなったり、アタリがなくなったりした時がチャンスというのはそういうことか。

やっぱり地元のおっちゃんの言うことは奥が深い。

他にも色んな話を聞かせてくれた。

魚屋のおっちゃんは仕事中だったのか、しばらく話をしたら帰っていった。

待望のハネ!秋のハネはやっぱりよく引いた

おっちゃんが帰った後に、やっと待望のハネが釣れた。

ウキがトップまで海中に引かれた瞬間の合わせ。

エサ取りのアタリの中に本命のアタリをしっかり掛けることができた。

何度も突っ込まれたが無理に引かず、竿先を海中まで引かれるくらいまで耐えてファイトを楽しむ。

焦らずやりとりした後にD君がタモ入れをしてくれて無事ネットイン。

50㎝くらいの立派なハネだ。

サイズの割によく引いた。

今回は持ち帰りなしなので元気なうちにリリース。

満足の1匹だった。

その後はエサ取りのアタリが多く、素針ばかりだったが1度だけハネらしき魚が掛かった。

1匹目の魚より引きが強く、かなりの突っ込みだったが無念のハリス切れ。

たぶん80㎝くらいはあったはずだ。

終了は潮が止まった10時すぎ。

十分に楽しんだ秋のエビ撒き釣りだった。

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