電気ウキ釣りでタチウオが釣りたい。
少し前に1人で旧水上警察の波止に行ったがサバしか釣れなかった。
大阪湾の秋の風物詩と言えるタチウオを釣らずに冬を迎えることはできない。
という訳でどうしてもタチウオが釣りたくなった私はD君と一緒に金曜日から土曜日の早朝にかけて助松埠頭倉庫前というポイントにタチウオを釣りに行った。
助松埠頭という釣り場紹介
助松埠頭倉庫前は車横付けのできる貴重なポイントの1つで泉大津市にある。
埋立地にたくさんの工場やら倉庫やらが立っているが、釣りができる場所は限られている。
少し窪んだ湾になっているところと沖向きが釣り可能な場所だ。
以前は車で岸壁ギリギリまで付けられたのだが、今は車止めのようなものが置いてあるため道路の際に車を止めることになる。
水深は4ヒロくらいだろうか。
岸際が海中でえぐれたようになっているので仕掛けを垂直に落とすズボ釣りをする人も多い。
あまり多くの人は入れないが、それでも50メートルくらいの幅がある釣り場が2箇所あるので入れないこともない。
助松埠頭倉庫前は異常なし
20時ごろに着いた私たちでも入るスペースがあった。
さあ釣り開始だ!
今日は秘密兵器を用意してある。
こんな話を聞いたのだ。
「昔の駄菓子屋で売ってたイカの干物にタレが塗ってあるやつでタチウオがよう釣れるんやで」
「あれ美味しいやろ?人もタチウオも同じや!美味しいもんにはよく食いつくで~」
魚の反応が良くなるばかりか、味がよく染み込んでいるので食いついたら離さないらしい。
ホンマやろか?
確かにこの手の干物は噛めば噛むほど味がする。
怪しいとは思いつつも、物は試しとドンキホーテに行って買ってきた。
もしかすると私だけ爆釣するかもしれない。
さっそくイカの干物を仕掛けにセットしてみた。
こんな感じでいいか。
さっそく投げてみた。
反応なし・・・。
やはり無理なのか?
次はサンマの切り身とセットにしてみる。
サンマで食いつかせてイカの干物での味で食い込みを良くすることができるかもしれない。
・・・・ダメだった。
全くアタリのままの2時間が過ぎた。
イカの話はウソだったのか?
それとも魚がいないだけなのか?
仕方ないのでイカの干物は私とD君で食べることにした。
これを読んで試してみようと思った人はやってみて欲しい。
魚のやる気がある時なら何か反応があるかもしれない。
現場にいない人を釣れる気マンマンにさせたLINEでの会話とは?
長潮のためかほとんど潮が動いていない。
アタリもない。
隣の人は真下に落とした仕掛けにタチウオが釣れたが、それ以外はアタリもなく静かなものだ。
ヨシPは後で合流の予定だが、釣れていないことを知ると来ないかもしれない。
それは寂しい。
そこで私はこんなLINEを送った。
「アタリあるでー」(隣の人に)
これでヨシPはやる気になるだろう。
ヨシPからの返信はこうだった。
「釣れてるんですか?」
ヨシPは本当に釣れているのか怪しんでるのかもしれない。
そこでこう返しておいた。
「釣れてるでー」(隣の人が)
ヨシPはやる気になったのか
「今家で用意してます!」
と返信があった。
今ごろヨシPの頭の中ではタチウオがバンバン釣れている自分を想像しているだろうか。
現実は厳しいが私はウソは言っていない。
ちゃんとタチウオは釣れているのだ(隣の人が)
ヨシPに夢を見させてあげることができて良いことをしたくらいだ。
助松埠頭倉庫前から沖向きに場所移動!吉とでるか凶とでるか?
ヨシPとの連絡の後も依然としてアタリはない。
そこでD君が場所移動を提案してきた。
アリかもしれないが、移動しても釣れないかもしれないし、粘った方が釣れるかもしれない。
迷った末に移動することにした。
と言っても少しだけだ。
釣り場を助松埠頭の沖向きに変えただけだが気分は変わるだろう。
助松埠頭沖向きはテトラ帯だ。
釣り場はかなり長く、1キロくらいあるかも知れない。
釣り人はポツポツいる程度だ。
沖向きに面しているためタチウオが沖からやってくるのではないかと期待が持てる。
第2ラウンドのスタートだ。
助松埠頭沖向きテトラでの悲劇!
沖向きに移動してもさほど状況は変わらず潮はあまり動いていない。
だがアタリはたまにある。
アタリがあるのと無いのでは大違いだ。
私のウキにも反応があったが無念の空合わせ。
だがタチウオ釣りはこれが面白いのだ。
ウキは沈むのに乗らない。
かと思えば時々釣れてくる。
タチウオの電気ウキ釣りの面白いところだと私は思う。
Dくんにもアタリ。
Dくんは十分にウキが沈んでからの大合わせ!
竿が空気を切る「ブオン!」という音が聞こえた!
だが何故か道糸が切れてウキだけがプカプカと流されている。
D君・・残念(´・_・`)
ちょっと力入りすぎたかもね。
ウキは無事回収できたようで良かった。
そこでヨシPが到着。
ヨシPは自慢の派手なウキとケミホタルをセットして投げ始めた。
するとしばらくしてヨシPは見事にタチウオを釣り上げる。
今夜のタチウオ1匹目は後からやってきたヨシPに持っていかれた。
テンションの上がる私とDくん。
Dくんは先ほどの悲劇から立ち直り、ウキも回収し投げ返している。
そして時々サバを釣ったりガシラを釣ったりしている。
と、そこで私にも今夜1番のチャンスが訪れた。
ウキが沈んだのだ。
これはモノにしなければ。
今日のタチウオは早合わせは厳禁!
ウキが完全に沈むまで落ち着いて待つ・・・。
もう大丈夫だろうか?
ウキの明かりは完全に見えない。
もういいだろう。
糸ふけを取ってからしっかり合わそうとリールを軽く巻くと、なんと糸がテトラに引っかかっているではないか!
慌てた私はなんとかテトラから糸を外そうとあっちに引っ張り、こっちから引っ張りと色々やってみたが外れない。
焦る私。
その間もウキは沈んだまま。
魚はしっかりくい込んでいるようだ。
まだ大丈夫。
今糸がテトラから外れたらまだ魚は釣れる。
しかしどうやっても外れない。
さらに焦る私。
だが無情にもテトラに引っかかった糸は外れることなくブチンと切れてしまった・・。
(*゚-゚)
こんなこと・・ある?
せっかく魚がかかっていたのにこんな結末って・・。
しばらく私の目は死んだ魚のようになり、その後テトラの隙間でふて寝をするのだった。
朝マヅメにドジョウが活躍!逆転ホームラン?
ふて寝していた私をよそにD君はしっかりとタチウオを釣っていた。
これでタチウオを釣っていないのは私だけ。
気づけば辺りは少し明るくなっている。
朝マヅメだ!
寝ている場合ではない。
最後のチャンスだ。
そこで私はドジョウの引き釣りに賭けることにした。
こんなこともあろうかと、冷凍ドジョウを買っておいたのだ。
朝マヅメはドジョウの引き釣りでタチウオを釣ってやる!
しばらく寝て少し元気になった私はエギングロッドにドジョウのテンヤ仕掛けを結び、何度も投げ返した。
ドジョウのテンヤ仕掛けの釣り方は投げて着水したらゆっくり巻くだけ。
とても簡単でしかもよく釣れる。
ワインドのように竿をしゃくったりしなくても良い。
ただ真っ直ぐ引くだけを繰り返す。
数投したところ、いきなりガツン!という強いアタリがいきなり手元に届いた。
タチウオだ!
慎重にリールを巻いて待望のタチウオをゲット!
これは嬉しかった。
しっかりと針が口に掛かっている。
サイズは指3.5本くらいの普通サイズだが素直に嬉しい。
悲劇を忘れさせてくれる逆転ホームランだった。
助松埠頭でのタチウオ釣りまとめ
今回はなんとかタチウオを釣ることができた。
やっぱり秋の大阪湾にはタチウオがいる。
だがこの日は全体的に渋かったと思う。
場所を移動したことも結果的には良かったのだろう。
やはり沖に面した釣り場の方が何かと期待ができるのではなかろうか。
助松埠頭沖向きテトラは貝塚人工島のような人気はないにせよ、結構良い釣り場だと思う。
大潮周りの時に釣行すればもっと良い釣果を恵まれるのではないだろうか?
これを読んだあなたもぜひ秋の助松埠頭でタチウオ釣りにトライして欲しいと思う。
12月いっぱいまでは釣れる可能性は十分あると思うが、防寒対策はしっかりと。
検討を祈る。
今回釣れた仕掛け
私だけでなく2018年は特にどじょうの引き釣りでの釣果が目立つようだ。
電気ウキ釣りでのんびりとタチウオ釣りをするのも良いが、他人より1匹でも多く釣りたいという貪欲な方にはどじょうの引き釣りをお勧めする。
エサのどじょうは釣り具屋さんや釣りエサ店で買う必要があるが、生きているどじょうである必要はないと私は思う。
生きどじょうは高いし、結局は針につける時に死なせることになる。
冷凍のどじょうなら5匹で3百円と安いし、しっかりと釣れてくれたので問題はないだろう。
どじょうは釣れる。
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